top of page

​野鳥と自然の教室

NEST

The WBSJ Center for  Nature ,Ecology and STudy

NEST屋上緑化.jpg
NEST011_edited.jpg

日本野鳥の会 

鳥と緑の国際センター学習棟

​ 鳥と緑の国際センターのすぐ脇に2期工事で建てた学習棟。ここは野鳥を通じて、自然と生態系について学習する教室です。ここから、自然環境を学んで行動する人がたくさん巣立って欲しいという希望から、NEST(巣)と名付けました。

NESTは、1期工事のWINGより、小規模ですが、自然素材にこだわって、より自然に近づけるようなデザインにしています。

 緑化屋根にしていますが、木造です。

 建設の際に出る残土は、場外に持ち出さず、屋上に乗せて緑化屋根にしたり、土嚢に詰めて、擁壁やテラスの基礎周りに積み上げて、小動物が住めるような多孔質な空間を作っています。

 

 現場の土の中からは、かつてこの場所が海だったことを示す貝殻や化石が発見されたため、土壁の中に埋め込んで展示にしました。

鳥とヒトの良い関係を連想させる「鳥竿」をデザインモチーフに

鳥竿(ちょうかん)とは、アジアの稲作地に伝わるモニュメントで、竹竿などの先端に鳥型をつけたものです。鳥がたくさん集まっている場所は、豊かな土地の印として、鳥型の目印をつけていたものが、やがて村の中心を示すものに変化したそうです。ヒトは、鳥から土地の情報を得ていたのですね。鳥とヒトの良い関係を示す鳥竿を、NESTでは、シンボルとしてデザインに取り入れました。

列柱は、地元である東京の木を丸太のまま用いて、その上に木で手作りした鳥の彫刻を乗せました。

電気の使用量を表示したパネルは、当時最先端でした。

敷地の斜面に沿って開けた窓は、普段の視線よりも、ずっと地面に接近して、小動物や虫の目線に近づいたような気持ちになれます。

そして、ここで観察していると、野ネズミなども現れたのだとか。

WINGとNESTの敷地は、元の武蔵野の雑木林に戻るように、自然林の復元が試みられました。

セイタカアワダチソウやオオブタクサに覆われた土地に苗木を植えて、そのうちに鳥が運んできた種から成長した木に移していく方法です。

設計 時空遊園+日本野鳥の会

 

掲載 

日経アーキテクチュア 2003 11-10

建築設計資料 85屋上緑化・壁面緑化 環境共生への道

建築知識 1996 3 「効く植栽」91のテクニック

設計 時空遊園+日本野鳥の会

 

掲載 

新建築 1997 11

日経アーキテクチュア 1997 10-6

日経アーキテクチュア 2003 11-10

建築設計資料 85屋上緑化・壁面緑化 環境共生への道

建築知識 1996 3 「効く植栽」91のテクニック

bottom of page