「日本の魅力度ランキング2018」(株式会社ブランド総合研究所)では10年連続1位の北海道と6年連続最下位の茨城県が目立った存在です。魅力度をどのように測ったのだろうと思いながらも、なんとなくなるほどと感じられるところがあります。また、「将来住みたいと思う都道府県」(LINEリサーチ)によると上位では1位の東京都、2位の沖縄県、3位の北海道、下位では45位の佐賀県、46位の鳥取県、47位の徳島県と魅力度ランキングと似たような結果になっています。調査の具体的な方法がどのようなものか分かりませんが、基本がアンケート的な方法であれば、特徴がはっきりしていて、その県がどのような土地なのか分かりやすい県が上位に来ることは容易に想像できます。行ったことはなくてもイメージ出来るか否かが重要なのでは無いでしょうか。実際の結果を見てみるとイメージしやすい県が上位に並んでいるように思います。分かりやすいということは特徴があるということでもあります。
一方、「住みよさランキング」(東洋経済新報社)という調査結果もあります。この調査は「安心度」「利便性」「快適度」「富裕度」「居住水準充実度」の16指標の評価を行なっています。そこには魅力度最下位である茨城県の守谷市が4位、つくば市が7位と10位中に2つの都市が入っていることに気づきます。一方、魅力度では10年連続一位の北海道の都市は北広島の154位が最高でした。これらの調査をみる限り、住み良い街が必ずしも魅力があるとは言えないようです。
私は最も魅力のない茨城県の全国で7番目に住みやすいつくば市に住んでいます。学生として初めて来た時は生まれ育った長崎とは地勢も文化も違うのになんとなく懐かしい日本のふるさとのような環境が魅力でした。ところが最近は開発が進みどこにでもあるような街並みに変わって来ています。どんどん便利になって住み良くなっているのでしょうが、一方でかつての魅力が無くなってきている感じがしています。
Yoshikatsu Iwanaga
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