街の進化論

    街は時代とともに変化してきました。このことを生物の進化論「生物は不変のものではなく長期間かけて次第に変化してきた」という理論になぞらえると、同じように街も自然選択(適者生存)や人為選択によって、自然環境や社会環境に適応した形態に変化(進化)してきたと言えます。

     現在生息している生物の中には「生きた化石」などと呼ばれる生き物がいます。「系統的遺存種」と言うそうで、シーラカンスのように太古からその姿や特徴がほとんど変化せずに今も生き残っているいきものたちです。生物は環境と条件が合えば何も変化せずとも生き残ることができるという例です。そして、これらの生物は多くが貴重な種として保護されています。そのようなものの見方をすると街にも古くからの街並みや町割がほとんど変化せずに現存するところがあります。このような街は貴重な街として保存されなければならないし、そうなってきています。ところが、昔からの特徴を崩しながらも新しい環境にも適していない街もあります。このような街は文字通り絶滅に向かっているようです。


    白川郷

    実際に人が住み続けているということで集落としての機能を維持しながら、その歴史的価値と希少性のために世界遺産となり、観光地としての価値も高めることで今も昔ながらの街並みを守っている。集落の系統的遺存種とも言える。



    ゑびす市場 北九州

    シャッターが目立ち商店街としての機能は衰退しているとも言えるが、その雰囲気のために映画やTVドラマの撮影地になったり、観光地としての別の価値が生まれている。ただし、この市場がこのまま存続できるかは未知数。


    Yoshikatsu Iwanaga

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