今や日本では、ペットの数は、子供の数より多いそうです。
愛らしい生き物の様子を見ると、一緒に暮らして、思いきり抱きしめたいという衝動にかられます。
しかし、人も動物も、個性は様々で 、相性や向き不向きがあるようです。
猫と犬を飼ってみて、その違いを感じました。
犬と猫、飼いやすさは、圧倒的に猫の方だと思います。
犬は、しつけが出来る人でなければ難しいと思います。また、小型犬はともかく、柴犬以上の大きさの犬なら、飼い主さんもある程度の体力が必要ですし、毎日朝夕、散歩に行ける時間的な余裕や、代わりに散歩に行ってくれる家族も必要です。
一方、猫は、特にしつけをする必要はないと思います。ねこっ可愛がりという言葉があるように、ただただ、可愛がるだけで良く、怒っても意味がありません。
散歩に連れて行く必要もなく、もともと単独行動の猫は2晩ぐらい外出しても、大丈夫です。
ちょっと長く外出すると、玄関先で怒られますけどね。
そして猫は、人の気持ちにそっと寄り添ってくれる穏やかな優しさのようなものがあります。風邪で寝込んだ時には、心配そうに枕元に座ったり、泣いている子供の背に乗ったり。
私達が飼っていたうめくんは、トイレも人間用の洋便器に飛び乗って用を足したので、猫砂を買ったこともないし、猫用トイレを置くスペースも必要なかったので、とっても楽でした。健康で22歳まで 生きました。うめくんにどれだけ癒されたことでしょう。
畳の上でくつろぐうめくん 以前は外に出たがっていましたが、この家(繭)に来てからは、この家の中であちらこちら寝場所を変えてくつろいでいました。
ワンちゃんの方は、接し方次第で問題行動をおこすようになってしまいます。良いこと、やってはダメなことを、一貫した態度でしめさないと、犬も精神不安定な噛み付き犬になってしまいます。
犬の要求に直ぐに対応してしまう優しすぎる人や、犬を感傷的に擬人化してしまう人だと、犬から見れば、頼りない人に映ってしまい、安心できなくなるようです。
また犬は人にみつめられたり、触られるのが嫌いな子も多く、ベタベタしないで、ちょっと距離を置いたクールな接し方をした方が犬から親しまれるようなんですね。
そして、犬のリーダーになれるような強さも必要です。
そうでないと犬に振り回されてしまいます。
もともとの性格が、大人しくて従順な子もいれば、頑固で反抗心の強い子もいます。
その子の個性に合わせた接し方があると思います。
犬との関係は、奥が深くて、それが犬と暮らす醍醐味なのかもしれません。
時空遊園では、動物と暮らす空間が、人にとっても、動物にとっても居心地がよく、楽しい空間になるようなデザインになるようにしたいと思っています。
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