日本野鳥の会 鳥と緑の国際センター 別館

NEST

The WBSJ (Wild Bird Society of Japan)Center for Nature ,Ecology and STudy

鳥竿
回廊
ビジターセンター
エントランス
現場出土の貝の化石(約500万年前)
研修室
この施設は野鳥を通じ自然と生態系について学習するためのものです。

鳥竿

 「鳥竿」は竹竿等の先端に鳥形をつけたもので村の中心を表すモニュメントです。アジアの稲作地特有の風習で、優良な稲作地を探すときの目安として朝、鳥が多く集まるところに設置されたのが始まりといわれています。つまり鳥竿は鳥と人との関係を象徴するものです。

 NESTではこの鳥竿をデザインのシンボルとしこの建物が環境学習の場としての中心となることを祈っています。

ビジターセンター

 ビジターセンターからはミニサンクチュアリーが観察できます。その場で鳥の種類等検索したり職員に説明をうけることができます。

 近年建設残土の不法投棄が社会問題となっています。また表土にはその土地の植生の種が蓄積されており、他の場所へ移すことは自然の植生を乱すことにもなります。NESTでは屋上の緑化や土壁に現場の土を有効利用しています。さらに余った土は土嚢に詰めて擁壁や鳥竿の基礎回りに積み上げ小動物の生息場所として多孔質空間をつくりだしています。室内の土壁には貝の化石を埋め込み歴史性を表しています。

 将来的には一本の丸太の先端にコウノトリの巣のための土台を取り付ける予定です。これは日本ではすでに絶滅したコウノトリを復活させるため、飼育下にあるものを放鳥する多摩動物公園のプロジェクトに備えて巣作りしやすい場所を用意するものです。

設計

意匠:時空遊園 一級建築士事務所(岩永至功+岩永幸呼)
構造:鈴木伸哉 構造設計事務所(鈴木伸哉)
設備:科学応用冷暖研究所(高間三郎)
電気:大瀧設備事務所(大瀧牧世)
施工:カトウビルドシステム
建築用途:自然保護の研究、研修、情報センター
工事期間:平成12年5月〜平成13年5月
主体構造:ハイブリッド木造/一部鉄筋コンクリート造
主要仕上げ材料:現場土による土壁、
        コンクリート打放し(再生型枠)杉板張り
設備:雨水利用、ノンフロンエアコン、ペアガラス
   屋根外壁高断熱、屋上緑化、太陽光発電
敷地面積:6599.975平米建築面積:321.30平米
延床面積:226.90平米

時空遊園 環境・建築研究所
JIKOOYOOEN ARCHITECTS